学校で行う学園祭や競技会といったイベントで着用する衣装を、オリジナルで作る学校が増えています。その方がイベント気分が盛り上がるうえに、記念写真で見栄えがするというのが取り入れる側の理由のようです。たしかにSNSでもクラスTシャツを着用した姿でイベントに参加している生徒は多く、その様子も心から楽しんでいるようにみえます。しかし他にもパーカーやポロシャツといったいろんな素材があるのにも関わらず、なぜTシャツだけがこれほど突出してクラスTシャツに使われているのでしょうか。
そのおもたる理由として、まず金額が安いというのがあるようです。TシャツならTシャツとプリント代と合わせても、もっとも安い物では1、000円前後で制作できてしまいます。この程度なら学生のお小遣いからでも余裕で出せるので、そういった理由からあえてTシャツを選択するという学校もあるのでしょう。またTシャツなら運動する際も邪魔にならず、重ね着すれば真冬以外の季節にも着用することができます。
そうすることによって長いシーズンに対応できるというのも選ばれている理由です。しかもパーカーのフードポロシャツの襟のように邪魔にならず、常にすっきりした状態で着られるというのも高ポイントになります。その上で性別や体格を問わず、たいていの人に似合うというのも大きいでしょう。TシャツがクラスTシャツとして一番選ばれているのは、そんな値段が安く人を選ばずに着ることができるからです。